これは、東京のHI Japanで講演を行った、貿易機関のGOED(the Global Organization for EPA and DHA Omega-3)のエグゼクティブディレクターのAdam Ismail氏の見解である。
同氏は2017年の終わりまでにオメガ3商品の成長が、アジアで最も高く、地域平均で11.6% の伸びを達成する方法を詳述した。
これは、わずか0.2%の成長しか見込まれない世界最大の市場である北米と著しく対照的で、
「アジアはオメガ3製品にとって最も急速に成長している地域であり、そのために業界の多くが現在焦点を当てているのです」と語り、東南アジアの新興国と中国が成長の大部分を担ってはいるが、日本の比較的成熟した市場も依然として上昇していると付け加えた。
日本では、オメガ3製品の1人当たり支出はオーストラリア、カナダ、アメリカに続く世界で四番目に高い2.05ドルで、今年の製品成長率は7%をごくわずかに下回ると予測されている。
「また、その他のアジアの国々を見ると、日本を含む他の先進国市場の支出水準に達する大きな成長可能性があり、1人当たりの支出が欧州レベルに達すると、開発途上国だけで市場規模が3倍になる可能性があります。」
その成長の可能性を利用する鍵は、伝統的なサプリメントとは別に消費者に優しい製品を開発することだ。
同氏は、米国で始まったグミ、エマルジョン、小錠剤、液体の傾向は世界中に広がっているとし、地域的には、日本はこの面のパイオニアであり、近隣諸国からの需要増に対応する能力を持っていると述べ、「日本はまさにイノベーションと、よりユーザーフレンドリーな製品創出において新製品開発をリードしている」と語った。
「中国や東南アジアから日本の企業が普及させた技術に対する需要は大きく、そこに成長がある。」
消費者はEPAとDHAがより高含有されているタイプのものを求めている、これがボリュームの増加と原油段階のバリューチェーンをけん引していることを指摘した。
とはいうものの、精製と濃縮レベルでの低い利益幅によって成長への障壁が生まれていると警告した。 世界市場の3分の1以上を占める上位15社は、2015年に総額1,100万ドルの損失を計上したとみられる。
「2012年以降、粗利益は大幅に低下しており、これはイノベーションにとって障害であり、実際に各社が再び成長するために必要なものです」と語り、原料面で、昨年のオメガ3の世界的な成長の3分の2をアジアが占めており、日本単独で306トンの原料量が追加で増加したと結んだ。