Trisco Foodsは最近の買収によりAPACの高齢者向けサプリメント拡大成長を狙う

By Cheryl Tay

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Trisco Foodsは最近の買収によりAPACの高齢者向けサプリメント拡大成長を狙う
オーストラリアのTrisco Foods社は、最近のEnprocalとPrime Nutritionの買収によりAPACの高齢者向けに急速に成長するサプリメント市場に目を向け始めた。

 ​高齢者向けのサプリメントを製造しているこれらのブランドはWarrnambool Cheese and Butter社から購入、購入金額は未公表である。

これによりTriscoの液体増粘剤の製品にPrecise Thick-N INSTANTが加わることとなった。

同品は液体を飲み込むことが困難な障害である嚥下障害に苦しむ高齢者向けに2014年に上市された製品である。

未来はそれほど甘くない?

Trisco Foods社は従来、甘味料やシロップの製造に特化してきたが、Precise Thick-N INSTANTへの肯定的な反応が、高齢者ケア市場において更なる好機を求めることに拍車をかけている。

Mike Tristram CEOはNutraIngredients-Asiaに「上市後、二年ほど経つが驚くべき成長を目の当たりにしている、オーストラリアの高齢者ケア市場の大部分を短期間で掌握できた」と語った。

実際に同氏は、Triscoの高齢ケア事業は、最終的に従来の食品製造事業よりも大きくなると考えている。「現在、ビジネスと成功の両面を成長させるべく取り組んでいるが、高齢者ケア環境の加速的な成長とその分野における革新的なソリューションに対する高まる要求が明確にある」、Triscoの高齢者ケアビジネスが成長を続ければ、「弊社の従来のビジネスは50%以下に縮小するだろう」と付け加えた。

高齢化するAPAC

現在、Enprocalはニュージーランド、香港、中国、マレーシアに、Triscoの甘味料とシロップは日本、中国、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、フィリピンに輸出されている。

Tristram氏は、「製造販売している製品の約30%は現在、アジア地域に輸出されており、弊社にとっての最大の市場であり、過去15〜20年間、主にこの地域に注力してきた」と語り、このことがブリスベンに本拠を置くTriscoにAPACの高齢ケア市場で成功するための強力な基盤を与えると確信している。

しかしながら、この方針を貫くことには様々なチャレンジがあると認めている。「異なるアジアの国には異なる高齢者人口の問題がある、日本や韓国などではかなり確立されているが、マレーシアなどの国では今後さらに深刻化する問題である。しかし、新興市場での高齢者にどのような解決策が必要であるかは分かっていない。フィリピンなど若い国には、現時点で大きなチャンスはないが、最終的にはそのうちの1つになる。」

同氏はまた、中国は、高齢者ケア分野への参入や参入を試みているオーストラリア企業にとって重要な市場であるとも指摘した。

時期と戦略

Tristram氏は今回の買収は、戦略と好機が融合した結果であると考えている、「WarrnamboolがPrime Nutritionブランドから抜け出そうとしており、そこには商機があった。類似の製品を自分たちで立ち上げることを考えていたので、完璧なタイミングだった。Triscoは、同じ流通および販売代理権を持ち、既存の高齢ケア製品と良い共生関係を持てる可能性のある製品を探し求めていたところだった」と私たちに語った。

成長に関する正確な数字を明らかにしなかったが、過去5年間で年間成長12%を達成しており、今後もこのパターンは継続すると期待していると語り、「今後3〜5年以内に、当社は成長戦略として、主に高齢者ケア事業とアジア以外の地域拡大に焦点を絞り、またアジアの他の地域と同様に、南北アメリカにも工場を置くことを考えている」と付け加えた。

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