ダノン 株主の圧力の中、ヤクルトの株式を19億ドルで売却

By Cheryl Tay

- Last updated on GMT

ダノン 株主の圧力の中、ヤクルトの株式を19億ドルで売却
ダノンは10年以上にわたり保有しているヤクルトの株式19億米ドル分を株主利益の改善のために売却する予定である。

このフランス企業は、投資戦略の変更を模索するため、保有株の3分の2を売却することを認めた。 3月までに売却が完了する予定で、 ダノンの持分は21%から7%に減少するが、ヤクルトの最大の単一株主であることには変わりない。

ダノンの株主であるRoche Bruneアセットマネジメントのファンドマネージャー、Gregoire Laverne氏は、「ダノンは強いシグナルを送り出しており、より良い資本配分というコミットメントを満たしている。問題はそのキャッシュをどうするのかだ。」

しかし、ダノンは、3月に取引が完了するまで、収益の潜在的な目的については、沈黙を選択した。同社は、ヨーロッパのパイプラインに新しい計画を組み込んだヤクルト製品の販売を継続する予定で、最初のテスト市場としてスペインがあがっている。

アンダープレッシャー

ダノンは、ネスレやユニリーバなど他の主要メーカーと同様に、より高い収益を期待する株主のプレッシャーに直面している。

ダノンの成長は、主に需要減とプライベートブランドとの競合に直撃されている欧州における乳製品事業が原因で、一部の競合他社に遅れを取っている

消費財企業の販売と配当に対する一般的な信頼性にもかかわらず、市場の減速、トレンドの変化、価格圧力が各企業に影響を与えている。

浮き沈み

ダノンのビジネスと投資の歴史は、株主と他の企業との利害関係の両面で変化している。

2012年から2013年の間、Dumex Chinaの事業は、食品安全性に対する懸念により、売上が4倍以上減少した。3年後には、ダノンは市場シェアが継続的な投資を保証するのに満足のいくものではなかったとして、ベトナムからDumex幼児栄養製品を撤退させる​ことを決定した。

しかし、その後、Dumexブランドではないにもかかわらず、中国での同社の事業は回復し、昨年のQ3の売上高​は、主にスペシャライズトニュートリション事業に対する消費者の需要により75億米ドルに増加した。

インドでは、昨年、育児粉乳ブランド「Aptamil」​を発売し、先週はヤクルト・ダノンの合弁会社の下でヤクルト・ライトを上市​するなど拡大を続ける一方で、年間収益に対する貢献度の低さと それよりもニュートリション製品へ焦点を移すと言う理由で乳製品事業を最近、閉鎖した​。

昨年は、健康意識の高い消費者へのアピールと、利益向上を狙って米国の有機食品メーカー WhiteWaveを125億ドルで買収し、 さらに乳製品会社StonyfieldをLactalisに875百万ドルで売却した。

Related topics Japan

Follow us

Products

View more

Webinars

Nutra Champions Podcast

Nutra Champions Podcast