通期販売減の森永乳業にとって機能性食品は最重要

By Tingmin Koe

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通期販売減の森永乳業にとって機能性食品は最重要
昨年の森永乳業の業績は、売上高は¥592,087百万円と前年比0.1%(¥530百万円)下落で全体的に微減となったが、同社はより高付加価値の機能性製品販売の成功を目指している。

しかしながら、機能性食品と高付加価値栄養食品は順調に推移して、食品事業の営業利益は前期比0.2%増の29,315百万円と前年度を若干上回った。

これは、日本経済が景気低迷から徐々に回復し、外国経済の見通しは依然として不透明であるなか、雇用や所得が上昇し続けていることに起因する。 

健康の富

Yukitoshi Otsukaマネジャーは、NutraIngredients-Asiaに「長年の研究とその成果を生かし、機能性食材の製品開発と販売に注力している」と語った。

「弊社のユーザー(食品メーカー)や消費者が素材や製品の価値を理解し、高まる健康意識のなか、使用していると考えている。」

同氏は、「これにより森永乳業が関連分野における更なる発展を促進させ、B2C分野で自社開発の機能性素材を使用した新製品の開発と発売を継続する」と付け加えた。

「B2Bビジネスでは、弊社の機能素材は、特にアジア諸国で大きなビジネスチャンスが期待できる。 これには、日本でさまざまな加工食品に使用されている加熱殺菌されたLactobacillus製品 シールド乳酸菌が含まれている。」

同社の食品産業事業は、牛乳、乳製品、アイスクリーム、飲料で構成されている。 財務報告書には、この事業の好調な業績にもかかわらず、「消費者物価の上昇は低迷ペースに落ち込んでおり、競合環境は依然として厳しい」と記されている。

同社の主な焦点はプロバイオティクスであり、特にヒト腸管から検出されるビフィズス菌(HRB)である。

Otsuka氏は、「日本では、ヨーグルトやサプリメントの分野で事業を拡大しており、 海外では、より早い成長が見込まれる中国での事業展開に力を注いでいる

コモディティーな商品に関する考察

森永乳業にとって機能性食品と高付加価値栄養製品が引き続き重要な焦点となるが、業界のバルク商品価格が今後も下落すると予測するなか、コストを抑える慣行のおかげで、同社はこの見通しに自信を持っている。

Otsuka氏は「一般的に商品価格の下落が、当社の財務実績に悪影響を与えるとは考えていない」と述べた。

「弊社では、海外から低コストの資材を調達し、日本市場向けのさまざまな製品を開発するために加工している」、「同時に、森永乳業100%所有の、乳製品原料を製造・販売するドイツの子会社Mileiは、低コストオペレーションによって製造される高付加価値製品のビジネスに重点を置いている。」

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