日本企業のツムラは、中国のパートナーとともにTCM (伝統中国医学)の より高い基準設定に努めている。

By Tingmin Koe

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日本企業のツムラは、中国のパートナーとともにTCM (伝統中国医学)の  より高い基準設定に努めている。
漢方薬メーカー、ツムラは中国平安保険(集団)股份有限公司と合弁企業を設立、TCM関連製品の品質強化を目指している。

合弁企業、平安津村有限公司は深圳市に設立された。ツムラはTCMをルーツとする漢方薬を専門に製造している。合弁企業は、TCMおよび関連事業、健康食品および医療関連日用必需品の分析と研究に焦点を当てる。同社によれば、「TCMおよび関連事業、健康食品および医療関連日用必需品などの事業や市場に関する分析と研究」に関する業務を行うことが含まれる。

製品の品質を向上させるために、合弁会社が生薬を育て、最終生産までの全プロセスに適用される品質管理標準システムを確立すると平安保険は付け加えた。 

津村(中国)有限公司が56%、上海平浦投資有限公司(平安保険(集団)の子会社)が44%を投資して約17.1億円が合弁事業に投資された。

津村(中国)有限公司は持株会社であるため、自ら生産することはできず、事業を円滑に進めるために子会社を設立する必要があった。 

ツムラ側の説明によれば、合弁事業は当初、今年2月までに完了する予定であったが、現地での合弁会社設立の手続に時間を要したために遅れたとの事。

中国ではTCM原料を製造する海外企業が注目を集めており、特に、ニュージーランド企業は人気が高い。

ツムラに関しては、2027年までに中国での販売目標を約1,700億円とすることを2月に発表した。

以前のコラボレーション

平安保険(集団)は昨年、株式会社ツムラの株式10%を273億円で取得し、最大の株主になった。

ツムラは、平安保険のファイナンスとIT、包括的な顧客基盤、販売ネットワークの総合力がこの協調の理由であると強調した。

平安保険(集団)は、銀行、保険、投資、インターネットファイナンスのポートフォリオを持つ多角経営企業で、今年はフォーブスのグローバル2000で昨年より6位あがり10位を達成した。

TCM市場規模

国家中医薬管理局 (SATCM) は、中国のTCM業界は2016年から2017年に20%伸長していると伝えている。

SATCMのWang Guoqiang所長によると、この業界は8,600億元以上を生み出し、全国の医療産業生産の3分の1を占めているとの事。

中国の他地域でも、TCMの使用を増やすための施策が導入されている。

今月初め、甘粛省政府は戦略的成長分野としてTCM確立計画を発表した。

目標の一部には、同省のTCMおよび関連事業における対前年収益成長​の15%アップ、

TCM観光部門の少なくとも20%アップの達成が掲げられている。

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