プロバイオティクスと簡便性:日本企業が手軽な機能性食品を販売

By Tingmin Koe

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プロバイオティクスと簡便性:日本企業が手軽な機能性食品を販売
ハウスウェルネスフーズは、特許取得済みの乳酸菌株、加熱殺菌されたLactobacillus plantarum L-137(HK L-137)を特徴とする新しいラインの製品により、機能性食品分野で高まる “ヘルシーかつコンビニエンス” のトレンドに挑戦している。

製品は簡便な体裁で、手軽に栄養が摂れるようデザインされ、ヨーグルト風味の機能性飲料とエナジーゼリー飲料、飲料やスープに入れるノンフレーバーの可溶性粉末などがある。

カレーや様々な製品で著名なグループ会社のハウス食品もHK L-137を含有するカレールー、インスタント麺、デザート、コーンスナックを上市している。

同社によると、これらの製品は消費者受けも良く、今後数年間でさらに普及すると予想されている。

GM Kotaro Soga氏は、「特に飲料、可溶性粉末、エナジーゼリー飲料に関して言えば、ターゲットとする購買層は、20〜40代の男性と女性です。他の製品は男性と女性双方に適しており、すべての年齢の成人消費者です。」とNutraIngredients-Asia​に語ってくれた。

「全HK L-137製品は、総合的なクオリティ・オブ・ライフをサポートし、顧客が健康的な体の状態を維持するのをお手伝いするために作られており、これらの製品形態を特に選んだのは、HK L-137を毎日の食事で手軽に摂ってもらいたいからです。」

イムノバイオティクスイノベーション

L-137は実際にハウスウェルネスフーズのベストセラー成分Immuno-LP20と密接に関連しており、二つは「90%以上同じ」と表現している。

「私たちは、免疫補助食品であるImmuno-LP20を、中国と北米で約10年間、健康補助食品の成分として販売していますが、HK L-137により、機能性食品と飲料用の原料をついに開発しました。実際、ほぼ30年にわたり、HK L-137の日々の摂取は感染と戦う身体機能をサポートし、さらに向上させ、総合的な身体状態を改善するという証拠を見出すことに研究努力の大半を費やしてきました。」

同社の研究者は、長年にわたり用いられている伝統的な東南アジアの文化が冷蔵を必要とせずに長期間にわたり食品を保存することを可能にした発酵プロセスに焦点を当て、乳酸菌が食用のために有機物を保存する鍵であると結論付けた。

このようにして、乳酸菌が持つ細胞の健康維持特性は、摂食によって生命体に与えられる可能性がある。

ハウスウェルネスフーズはImmuno-LP20が、プロバイオティクスの日々の免疫システムの利点と、感染を阻止し長期的な免疫の健康をサポートする力の高まりを組み合わせたイムノバイオティクスにおける、ある種の先駆者であったことに自信を持っている。

2013年にJournal of Nutritional Science誌に掲載されたRCT​ は、HK L-137の経口摂取がアレルギー反応の発症と同様に上気道感染症を予防し、改善することができると報告している。

桿菌を加熱殺菌するプロセスはL-137を安定化させ、それによって摂食後の効力を維持する。摂食後のバイオアベイラビリティーは、胃液によって分解されることに耐えうる独特の能力に起因しており、小腸下部まで効果的である。

家庭で、海外で

HK L-137の製品は国内で成功を収めていますが、House Wellness Foodsは現時点では輸出計画はない。

Soga氏は、「HK-L-137は、今のところ日本市場に注力し、Immuno-LP20の海外市場への販売を継続してゆきたい。プロバイオティクスやポストバイオティクスの市場は過去数年間で増加しており、Immuno-LP20の導入を目指しているAPAC地域に大きな可能性があると考えています。」と語った。

ハウスウェルネスフーズの世界売上高は、2020年には6200万USドル(70億円)、2023年には8,870万USドル(100億円)に達する見通しである。

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