DSMは病院グループと協力して、高齢患者の栄養リハビリテーションを提供

By Tingmin Koe

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DSMは病院グループと協力して、高齢患者の栄養リハビリテーションを提供
DSMは、原宿リハビリテーション病院に入院している患者のための栄養リハビリテーションサービスを開発するための協力に着手した。

NutraIngredients-Asia​が出席した、最近、東京で開催された第7回DSMヘルスアカデミーにおいて、回復のためのリハビリテーションを行い、日本のリハビリテーション病院の不足と取り組むトップリハビリテーション病院グループである巨樹の会グループ(KJK)との提携が発表された。

病院、学校、診療所を運営する医療コンソーシアムであるカマチグループを構成する4つの組織の1つとして、KJKは関東、九州、山口県に14の病院を運営している。

既に開始されているパートナーシップは、Royal DSMの現地法人であるDSM ジャパン(株)によって運用されている。

個人の関心

DSMジャパンのYuji Nakahara社長は、「日本社会で健全な長寿を実現するために、個人の健康状態を視覚化し、各人に適した栄養学的な提案を生成するビジネスモデルを構築したいと考えています。日本最大のリハビリテーション病院グループであるKJKは、その規模と先進性から、弊社が持つ栄養分野の知識とKJKの大膨大なリハビリに関するデータに基づいて、新しいタイプの栄養プログラムを開発する理想的なパートナーと判断しました。」 とNutraIngredients-Asia​に語った。

この取り決めにより、DSMとKJKは、主に個々の患者の食事、運動および栄養に関する個別化したアドバイスからなる医療サービスを開発している。

DSMが持つ栄養知識とデータをKJKの医療と組み合わせ、患者に早期回復を促す解決策を提供する。

Nakahara氏によると、対象年齢層や患者の病態など、その他の詳細については、プロジェクトの進展により確固たるものになっていく。

パイロットサービスは2019年第一四半期に開始される予定で、KJKの主力病院である原宿リハビリテーション病院において商業的に開始される。

高齢者のアングル

日本は世界で最も高齢者人口が多く、政府の高齢社会白書によると2017年は人口の27.7%が65歳以上で、2025年までにこの割合は30%を超えると予測されている。

さらに複雑なことに、日本の高齢者の医療費に貢献する働く成人の人口は近いうちに減少することが予想され、その間に医療費を削減することが不可欠となる。

DSMとKJKのパートナーシップは、日本の高齢者が丈夫で健康な老後を迎えるための幅広い目標の1つとして、適切な栄養情報と解決策を提供することによって、早期回復率と疾病予防率を高めるようにデザインされている。

これを達成するために、KJKの病院における高齢者に最も深刻な影響を与える特定の状態および疾患を詳細に見てゆくことになる。

Nakahara氏は、「KJKリハビリテーション病院に入院した患者の大部分は、脳梗塞などの脳血管疾患、大腿骨頚部骨折などの整形外科疾患、誤嚥性肺炎後の廃用症候群からのリハビリを目指しているので、これらの疾病は、私たちの主なフォーカスの一部で、さらなる詳細もプロジェクト中に定義されます。」

また、栄養リハビリテーションが機能回復だけでなく、早期回復にも役立つことを期待していると付け加え、「科学的データは、ビタミンDが骨折から回復を目指す患者の機能回復に役立つこと、また筋力をつけ、高齢者の転倒を防ぐことを示している。患者の伝統的なリハビリに加えて、適切な栄養補助プログラムを受けることで、身体機能の早期回復が期待できます。このようなサポートプログラムにおいて、必要な栄養は、病院で提供される食事の形だけでなく、栄養補助食品の形でも提供されることになります」と語った。

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