「デートレイプドラッグ」批判の中、性的強化サプリメントは販売中止に

By Tingmin Koe

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「デートレイプドラッグ」批判の中、性的強化サプリメントは販売中止に
ランジェリーメーカーPeach Johnは、製品が潜在的なデートレイプドラッグとして批判され、性的機能強化サプリメントであるLove Potionの販売を中止した。

Love Potionは約2ヶ月前に発売されたばかりで、カカオ、ムクナなど8つの主成分が含まれていた。

粉末状のサプリメントは、「情熱的な感情を呼び起こす」および「男女兼用ラブサプリ」製品として販売されていたため、媚薬であることは明らかであった。

また、同社は、相手に知られないようサプリメントを飲ませる方法を購入者に教えることで、さらに一歩踏み込んだ。

2部構成のレッスンで、「密かに相手に飲ませる」、「密かにラブポーションを食事やキャンディーに混ぜて食べさせるように…」と教え、同社のWebサイトには、サプリメントを菓子に混ぜるためのレシピや説明ビデオも含まれており、Twitterの投稿では、ユーザーに「相手の食べ物や飲み物にこっそり入れる」ことを勧めていた。

世論はこのマーケティング手法に強く反発し、潜在的なデートレイプドラッグとして製品を糾弾した。

性暴力に関する意識を高める特定非営利活動法人、しあわせなみだの会長、中野裕美氏は、「こっそりとサプリメントを仕込むことは人権侵害であり、これは犯罪を誘発する広告である」と批判した。

世間の圧力に応え、同社は1月16日、Love Potionの販売を中止し、製品の販売は再開しないと発表した。 また不適切なマーケティングについて謝罪した。

謝罪声明文​には、「お客様方には多大なご迷惑をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます。多くのお客様からのご意見を受け、不適切な表現を削除し、商品の販売を中止いたしました。再販売の予定はございません。」と書かれている。

同社は製品の表示に対する管理を厳しくすることで、今後このような事件が発生するのを防ぐとしている

アレルギーの懸念

批評家はまた、ラブポーションが無意識のうちに消費された場合、アレルギー反応を引き起こす可能性があること、そしてその有効性が証明されないままであることを指摘した。

毎日新聞は昭和女子大学の生活科学部、Keizo Umegaki教授が、その成分の純度や投与量が解らないと、広告するようなラブポーションの有効性を科学的に評価することはできないと語っていることを伝えた。

「原材料が天然物であっても、アレルギー反応や肝障害などが生じる事例は多数報告されている。口に入れる物は消費者が慎重に判断しなければいけない」と同教授は述べている。

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