カップヌードルからニュートリコスメティクスへ:日清がプロバイオティックとコラーゲンの美容飲料を発売
同社による最初の美容製品であるヒアルモイスト発酵液は、保湿効果をもたらし、紫外線による肌へのダメージを減らし、メラニン生成を減らすとされている。
製品は1月28日月曜日から販売されている。
製品中のプロバイオティック成分であるヒアルモイスト乳酸菌(Lactobacillus Gasseri N320)は、同社が1,000の異なる菌株をスクリーニングした後に選択された。
ヒアルモイスト乳酸菌は、ヒトの皮膚細胞の機能を高め、肌のしなやかさを改善することが証明されている成分、ヒアルロン酸を生成させる働きがある。
フルーティーなピーチテイストの製品は、50mlのボトルに20,000mgのヒアルモイスト乳酸菌と5,000mgのコラーゲンが含有されている。
日清の広報は、この新製品を開発するのに2年3ヶ月かけたと語っている。
乳酸菌は、ヒトの消化管に自然に存在する最も一般的な細菌の1つであり、ヨーグルトやサプリメントなどの多くの食品に使用されている。
8週間後の効果
2年前に日清によって行われた臨床研究によれば、皮膚状態の改善は8週間ヒアルモイスト乳酸菌を消費した後に見られる。
研究の1つは、日本の湿度レベルが特に低い2月から5月にかけて行われた。
44名の被験者が参加し、2つのグループに分けられた。
一つのグループは100mlのヒアルモイスト乳酸菌含む飲料を飲用、もう一方のグループは8週間プラセボを服用した。
結果は、8週間ヒアルモイスト乳酸菌を摂ると、特に頬と背中の領域で水分を保持すること
ができることを示した。
別の研究では、ヒアルモイスト乳酸菌が紫外線への曝露から生じる皮膚の炎症を、軽減することも示している。
この研究では、70人の参加者が2つのグループに分けられ、 1グループはカプセルの形状でヒアルモイスト乳酸菌を摂取、他はプラセボだけを与えられた。 2つのグループは、8週間毎日ヒアルモイスト乳酸菌かプラセボを摂ることとなり、両グループとも紫外線にさらされた。 1日2カプセルのヒアルモイスト乳酸菌を服用したグループは、プラセボを与えられたグループと比較して皮膚の炎症および日焼けが少なかった。
日清の健康食品事業
日清にとってヒアルモイスト発酵液は、乳酸菌を含む製品販売の最初の試みではない。
同社の乳製品部門である日清ヨークは、1994年という早い時期にピルクル 乳酸菌飲料の販売を開始している。
2006年の財務報告では、この商品は「売れ筋」と説明されていた。
現在、ピルクルシリーズは、オリジナルフレーバーの他に、「ライト」、「マルチビタミン」、および「カルシウム」バージョンがある。
新製品の乳酸菌飲料、トーマス乳酸菌は一年以上前に発売されている。
最新の財務プレゼンテーションで、「ピルクル」の好業績にもかかわらず、価格競争を引き起こしたヨーグルト市場の低迷により、日清ヨークの収益は3%減少したと説明があった。