日本の高齢化：ファンケルが中年男性の尿酸レベルを調整するサプリメントを発売

中年男性をターゲットにした、「尿酸サポート」というサプリメントはカプセルの形で提供され、機能性表示食品（FFC）​として登録された。 

尿酸の上昇は高尿酸血症につながり、痛風に発展する可能性があるため、懸念さ材料となっている。 

NutraIngredients-Asia​の問い合わせに、広報担当者は、この製品はアンペロプシンとキトサンにより尿酸レベルを調整することができると応えた。

アンペロプシンは、中国原産の藤茶由来成分で、キトサンはカニや他の甲殻類の殻から抽出された食物繊維である。

同社によれば、アンペロプシンは体内での尿酸の合成と排泄を抑制し、キトサンはプリン酸レベルを上昇させる化合物、プリン体の吸収を抑制する。 プリン体はアルコール飲料や魚介に大量に含まれている。

広報担当者の説明によると、製品開発に約4年かかったとの事である。

「日本では、高い尿酸値に関心を持つ中年男性の数が増加していると報告されています。（製品開発は）尿酸レベルを下げるために苦しんでいる人々をサポートすることです」と説明した。

4月18日から、カタログ通販、小売店、ドラッグストアで発売される予定で、 現在、この製品はファンケルのWebサイトでのみ販売されている。

臨床試験所見​

このサプリメントは、製品試験で22〜64歳の男性の尿酸値を下げることを示しており、 調査結果はライフサイエンス出版によって公表された。

血清尿酸値が6 mg / dL〜7 mg / dLの男性78人を対象とした無作為化二重盲検試験で、被験者は12週間連続で、アンペロプシン150 mgとキトサン100 mgを含むサプリメント摂取群とプラセボ群に分けられた。

被験者のベースライン血清尿酸レベル、尿中尿酸排泄、尿酸クリアランス、クレアチニンクリアランス、および尿酸クリアランス速度 - クレアチニンクリアランスの変化を試験の過程を通して測定した。

結果は、プラセボ群は試験の終わりまでに血清尿酸値が0.28 mg / dL増加したのに対して、サプリメントを摂取した群は血清尿酸値が8週目から試験終了まで0.15 mg / dL低下したことが解った。

25​年に及ぶ健康食品事業​

ファンケルはスキンケア製品や化粧品だけではなく、同社の健康補助食品事業は実際には、今年で25年目を迎えており、ファンケル事業開発戦略VISION 2030において最重要点となっている 

現在、FFCの枠組みが2015年に制定されて以来、同社はFFCに対応する22種類の健康補助食品を導入し、プロバイオティクスから筋肉増強のためのプロテインパウダー、疲れた目を癒やすためのサプリメントにまで及ぶ。

また、ケールから作られた野菜ジュースの一種である青汁も販売している。