サッポロのヘルスフォーカス：ウエルネスラボを設立、保有菌株に関する研究を発表
サッポロウェルネスラボ（株）は先月、資本金1000万円で設立され、サッポロホールディングスのオフィス内にある。
ラボは、事業の改革と機能性食品ポートフォリオの拡大という同社の計画に沿って、機能性食品成分の研究開発を加速することを目指している。
同時に、同社は当初、ビールの研究中に発見された大麦から単離されたラクトバチルス・ブレビスSBC8803の株であるSBL 88について更なる研究を進めている。
覚醒維持のためのプロバイオティクス
最近の製品試験で、サッポロホールディングスはSBL 88プロバイオティック株が睡眠の質と日中の覚醒状態を改善する能力を持つことを明確にした。
睡眠の質に不満を感じている合計220人の日本人男性および女性が4週間の試験に参加、そのうちの半数はSBL 88を含む食品を摂取し、他のグループはプラセボを摂取した。
参加者は、4週間の試験期間の前後に、睡眠の質と主観的覚醒の感覚を評価された。
結果は、SBL 88を含有する食物を摂取したグループが、より良い質の睡眠と、起床時のより低い程度の眠気を報告したことを示した。
2017年、厚生労働省によると、日本の成人の約20％が休息が足りないと報告し、十分な質の高い睡眠を得ることが現代社会において重要な問題となっている。
複数の健康への影響
サッポロホールディングスは、SBL 88プロバイオティック株について、動物試験とヒト試験を含む少なくとも4つの他の研究を行っており、この菌株によってもたらされる数多くのベネフィットを発見したと報告している。
これらのベネフィットは便秘の軽減、アルコール代謝の改善、および皮膚の保湿がある。
例えば、以前の試験では、1日1回400億個のSBL 88を含むカプセルを摂取すると、2週間以内に排便の頻度が約6日から8日に増加する可能性があることが示された。
アルコール代謝の場合では、4週間にわたって1日1回400億個のSBL 88を含むカプセルを摂取すると、γ-GTP（アルコール摂取によって産生される酵素）の産生を抑制するのに役立つ。
肌の保湿効果に関しては、このプロバイオティクスは12週間で肌の水分を30％近く増やすことができる。
