高齢化により、宅配による栄養補給がさらに求められている

By Tingmin Koe

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高齢化により、宅配による栄養補給がさらに求められている
人口の高齢化は宅配で栄養製品を提供する企業の動向を推進している。

一例が乳業大手、森永乳業。最近、新しいプロバイオティク腸活ミルクを宅配限定商品のラインアップに追加した。 

高齢者市場をターゲットにしたこの製品には、同社保有のプロバイオティクス株ビフィズス菌 BB 536​と、ラクトバチルス・パラカゼイMCC 1849の加熱殺菌菌体であるシールド乳酸菌​が含まれている。

高齢者のカルシウムの必要量を満たすために、カルシウム含有量も牛乳の約1.5倍にあたる193mg が製品115mlに配合されている。

4月12日より全国で発売され、牛乳、ヨーグルト、豆腐などの健康食品を含む20の森永の宅配専用商品のリストに加わった。

高齢者にとって食料品の買出しは困難な場合もあるため、日本の宅配市場は高齢化により、ますます顕著になっている、と同社は指摘している。このような消費者の多数は60代から80代となっている。

同社の広報担当Erika Sato氏は、「宅配向けの製品には、主に長期間継続的に摂取することで消費者の健康をサポートできるものを選択します」とNutraIngredients-Asia​に語ってくれた。

森永乳業以外にも、競合の明治と雪印メグミルクも宅配専用の商品を提供している。

高齢者を対象とした、これらの製品には、関節と骨の健康増進を目的とするグルコサミン、コラーゲン、およびビタミンCを含む明治のヨーグルト飲料、その他には、筋肉の成長を促進するための分岐鎖アミノ酸(BCAA)を含む乳製品がある。

最も人気のある商品

森永乳業によると、宅配カテゴリーで最も人気のある3つの製品は、主にプロバイオティクスヨーグルトで、同社の保有株BB536が含まれている。これらは森永カルダスとドリンクヨーグルト。製品には、カルシウム、シールド乳酸菌、ラクトフェリンも含まれている。

乳製品値上げ

今月から、明治乳業、森永乳業、そして雪印メグミルクの3大乳製品メーカーが、宅配商品を含む自社製品の価格を引き上げる​予定になっている。

牛乳、ヨーグルト、チルドデザートまで、合計235の製品が価格改定される。明治乳業が111製品、次に雪印メグミルクが79製品、そして森永乳業が45製品となっている

価格調整の主な理由は、国内酪農家数の減少と牛乳生産能力の低下によるもので、その他の理由には、原材料のコストの上昇や人件費の増加などがある。

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