日本のティーンエイジャーとサプリメント:男子はスポーツニュートリション、女子は体重管理が狙い

By Guan Yu Lim

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日本のティーンエイジャーとサプリメント:男子はスポーツニュートリション、女子は体重管理が狙い
国立健康・栄養研究所が実施した全国規模の調査によると、サプリメントを摂取している15〜18歳の日本の男子が通常、サプリメントにスポーツベネフィットを求める一方、女子は減量関連製品を求めていた。

この調査では、いわゆる「アクティブ&パッシブユーザー」間のサプリメントの認識と使用方法の違いを調査した。

15歳から18歳の1031人の高校生(男性276人、女性755人)が調査対象となった。

サプリメントを使用するグループでは、男子の42.4%、女子の43.8%がアクティブユーザーとみなされた、即ちサプリメントを自分で購入するタイプである。

スポーツと運動

アクティブユーザー中、男子は主に健康維持、スタミナ、運動パフォーマンスの向上のためにサプリメントを使用していた。

研究者は、「スポーツや運動習慣はサプリメントの使用と有意に関連していた」ことを見出した。

「アクティブユーザーにとって、サプリメントを使用する目的は、健康の維持、スタミナの向上、そして運動能力の向上でした。 それゆえ、タンパク質/アミノ酸、および亜鉛、カルシウム、鉄などの個々のミネラルを使用していました。」

減量

女子高校生はスポーツ目的よりも、健康および減量目的でサプリメントを使用する傾向が強かった。

女子のアクティブなユーザーでは、約20%が減量のためにサプリメントを使用していた。

以前の研究では、日本人女性におけるダイエット動向は41〜68.8%の普及率が見られ、体重減少サプリメントの使用頻度が高いことの説明がつく。

研究者らは、「食生活や運動習慣を変えようとせずに素早く体重を減らしたいという欲求が、安全性を完全に信じ、潜在的な危険性についての知識がなくても、減量サプリメントを使用したいと思わせるのかもしれない」と述べている。

しかし、「これらの市販されている減量サプリメントは、認可されていない違法薬物成分が混ぜ合わされ、悪影響をもたらす可能性がある」と警告している。

知覚

「消極的(パッシブ)な利用者や非利用者と比較して、よりアクティブな利用者は、サプリメントは安全であり、他の利用者からの口コミは信頼できると考えていました」と研究者は述べている。

「サプリメントの安全性を過度に信頼し、主にインターネットやテレビから情報を入手たりし、アクティブユーザーが選択した補助食品を購入する傾向があるようです。」

同様に成人では、減量サプリメントは女性の間で人気があり、パフォーマンス関連サプリメントは男性の間で人気がある。 これは青年期の使用に起因している可能性がある。

研究にはいくつかの制限があった。 回答率は非常に低く、日本の高校生を代表するものではなかった。

別の制限は、特にパッシブユーザーにおける意図しないサプリメントの使用であった。

彼らは、どのようなサプリメントを摂っているか注意を払わず、それ故に調査に報告が上がらなかった。

既存食品に似たサプリメントの使用も生徒によっては申告しなかった可能性もある。

しかし、研究者らは本研究を「ユーザーの活動レベルに焦点を当てたサプリメントの使用を報告した最初の研究」と考えている。

「サプリメントユーザー、特にアクティブユーザーはインターネットやテレビの説得力のある言葉に弱いので、サプリメントの安全性を見落とすことがあるので、健康的な食事やサプリメントの適切な使用を含む食育を行う必要がある」と述べている。

出典: Nutrients

https://doi.org/10.3390/nu11071469

日本の高校生における栄養補助食品の使用に対する意識の全国調査

著者:Chiharu Nishijima等

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