問題の会社は、栄養補助食品であるケトジェンヌが懸念されるe.Cycle Inc。
CAAによると、ケトジェンヌに関連する89件の有害事象が2019年4月から報告されている。これらには下痢などの消化器疾患や蕁麻疹のような皮膚疾患が含まれる。
CAAが健康食品に関する消費者安全法に基づき会社名に言及したのは初めての事。影響を受けた人々のほとんどが40歳以上であり、約3分の2が女性である。
同社は、「なお、消費者庁から下痢などの病気が発生したという事故情報が急増しています」と公式プレスリリースで事件の急増を認めた。
ケトジェンヌ
ケトジェンは国内製造され、3月から栄養補助食品(カプセル)として販売されており、
ケトジェニックダイエット(脂肪をエネルギーに変える)をサポートし、理想的な体型を維持すると宣伝され、アマゾンジャパンや楽天で約7500円で販売されている。
CAAの調査に同社は、6月と7月にそれぞれ約30,000人の新規顧客を得たと話している。
また、製品の成分がすべての原料メーカーによって安全に使用できることが確認されていると説明し、製造工場は、日本健康栄養食品協会が設定したGMP認証システムに準拠しているとも述べている。
CAAは、「ケトジェンヌを使用する場合は消費者事故等が発生していることを踏まえ、身体被害が生じ得ることに御留意ください」とアドバイスしている。
同社は「当社はこの製品の広告運用を直ちに停止し、製品の安全性分析を第三者機関に要請しました。」
ユーザーに不快感が生じた場合は、「すぐに使用することを控え、最寄りの医療機関または保健所に相談することをお勧めします」とコメントし、「なお一層の品質管理の向上・徹底に努めてまいりますので、今後とも弊社商品をご愛顧賜りますようお願い申し上げます」と付け加えている。