ウィンターケア:ファンケルは、臨床試験に裏打ちされた日本初のFFCサプリメントを発売
同社は、製品を用いた臨床試験で機能を確認し、消費者庁に届出をした、日本で最初の機能性表示食品であるとしている。
日本では、特定保健用食品(FOSHU)では、製品の科学的健康効果を裏付けるヒト臨床試験が必須となっている。
一方、FFC製品は政府による事前承認を必要としないが、裏付けとなるエビデンスを提出する必要がある。
NutraIngredients-Asia誌の問合せに、同社の広報グループのToshihiro Tomita氏が、このサプリメントの機能成分について次のように説明をした。
「製品には、末梢血流を改善すると言われているヒハツに由来するピペリンと誘導体を含み、末梢体温を維持する機能があります。」
ヒハツは、コショウ科に属する植物で、伝統的にインドや中国で香辛料、調味料、および冷却目的として使用されてきた。
臨床試験
ファンケルは、ヒハツの機能性成分の利点を評価するために臨床試験を実施。
20〜65歳の女性60人を募り、プラセボ群と冷えケア群に分けた(冷えケアサプリメント1カプセルを投与)。
両群の参加者は、冷水に2分間手を浸した後、研究者らは、その後の末梢血流量と皮膚表面温度の変化を比較した。
冷えケア群では、末梢血流が改善され、10分後には皮膚表面温度の回復率は、有意に高くなっていた。
目安量
Tomita氏によると、目安量は1日1カプセルで、120μgのピペリンが摂れる。
「冬の寒さによる冷え、夏の冷房による抹消の冷えが気になる人にお勧めです。」
サプリメントは1日中いつでも摂取できる。
製品には、ヒハツエキスパウダー(ロングペッパー)、澱粉/ヒドロキシプロピル、メチルセルロース、ステアリン酸カルシウム、カラメルが含まれている。
11月20日に発売され、通販、小売店、スーパーマーケットを含む卸し、およびコンビニで入手できる。小売価格は、1パック30カプセル入りで1,500円。
ホットマーケット
冷えについては年間を通じ、顧客からフィードバックがあることから、冷えケア製品の開発につながったとし、現在、市場にはバスソルト、ホットドリンク、ウォーマーなど、さまざまな種類の冷え防止製品があるが、食品およびサプリメントには、冷え防止機能性表示食品に対する継続的な需要があると同社はみている。