東京オリンピックは、味の素のアミノ酸 ニュートリションポートフォリオにとって「ビッグビジネスチャンス」

東京オリンピック2020は、7月24日から正式に開催される。

NutraIngredients-Asia​誌の質問に同社広報担当のDaisuke Nakamiya氏は、オリンピックに備えて、同社は大規模な製品宣伝と店内販売プロモーションを開始したと回答した。

これらの活動は年間を通じて継続される。

プロアスリートの間では、同社のアミノバイタルプロとアミノバイタルGOLD（どちらも顆粒状）が最も人気のあるアイテムである。

後者は、選手がアミノ酸サプリメントを使用する研究と分析に基づいて開発したアミノバイタルプロのアップグレード版。

1袋あたり4,000mgのアミノ酸（うち2,400mgはBCAA）を含むこの製品は、筋肉疲労を軽減し、筋力回復を高めることにより、試合後の疲労回復を促進すると言われている。

「ほとんどのオリンピック選手はアミノバイタルを使用しており、試合での成功は弊社製品ブランドと販売に対する一般の認識を高めることになるでしょう」とNakamiya氏。

一方、一般消費者には、顆粒スティックのアミノバイタル アクティブ ファインが好まれている。

同社は、日本オリンピック委員会（JOC）および日本パラリンピック委員会（JPC）の公式パートナーになっている。

オリンピック期間中に試合に参加する日本のアスリートのために、アミノ酸ベースのサプリメント、冷凍食品、コーヒー豆、調味料、乾燥スープを提供する。

ロイシンパワー​

味の素のアミノ酸ベースのサプリメントの研究で、ロイシンが豊富な必須アミノ酸混合物（LEAA）が男性の筋力回復を高める​ことがわかっている。

研究に参加した10人の被験者は、8日間、毎日3.6gのLEAA混合物またはプラセボを一日3回摂取した。

結果は、LEAAの摂取が運動誘発性の血液中の筋肉損傷マーカーの上昇を抑制したことを示した。

これは、LEAAが筋肉の損傷を軽減し、回復を助けることができることを示唆している。

他の研究でも同様の知見が示されており、ある運動機能学の教授の結論​ではロイシンを豊富に含むサプリメントが筋肉構築合成を引き起こすのにより効果的であるとしている。

拡大市場​

同社は、アジアおよび南アメリカ、特にブラジルでアミノ酸ベースのサプリメント事業を拡大している。

成長戦略は、各国のナショナルスポーツチームと連携することで、昨年、第30回Southeast Asian Games（SEAG）の最高位のスポンサーになる契約を締結した。

2018年には、シンガポール水泳協会（SSA）の公式スポーツニュートリションパートナー​となり、水泳、アーティスティックスイミング、ダイビング、水球アスリート向けのアミノバイタルゴールドとアミノバイタルパーフェクトエナジーの2つの製品を供給した。

出典： Journal of Physical Therapy Science, Vol 31, Issue 1,​ Pages 95-101

https://doi.org/10.1589/jpts.31.95​

「筋力回復におけるロイシン強化必須アミノ酸混合物の効果」

著者：Y. Matsui等