機能性炭水化物:ファンケルが糖や脂肪の吸収を抑えるレトルト発芽玄米を発売

By Guan Yu Lim

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機能性炭水化物:ファンケルが糖や脂肪の吸収を抑えるレトルト発芽玄米を発売

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ファンケルは、食事からの糖や脂肪の吸収を抑える機能性表示食品のパックご飯を 9月17日から販売を開始した。

食後の血糖値や中性脂肪値が気になる人向けの商品として販売される、調理済み発芽玄米の製品である。

ファンケルは、栄養補助食品や化粧品で広く知られているが、米製品も販売している。同社は、餅やおかゆなどの発芽米の商品を展開しているが、機能性表示食品は初めてとなる。

ファンケルの広報担当、Toshihiro Tomita氏によると、食生活の変化や共働き世帯の増加などの要因で、家庭での炊飯量は減少傾向にあるという。

「しかしながら、レトルトパックご飯は、その利便性や個食化のニーズから市場が拡大しています。」

「栄養価の高い発芽玄米ともち麦に難消化性デキストリンを配合し、調理の手間をかけずに健康志向の方の食生活をサポートできるように開発しました」とTomita氏はNutraingredients asia​誌に語った。

個包装(140g)で、電子レンジで2分加熱する。1パックあたり214kcalで、炭水化物49g、たんぱく質4.9g、脂質1.7gが含まれている。

発芽米は、未精白で発芽させて風味や食感を改善し、γ-アミノ酪酸(GABA)などの天然栄養素を増やした米を指す。プロセスとしての発芽は、栄養素の生体利用性を高める。

機能性関与成分

難消化性デキストリンは、食後の血糖値や中性脂肪値の上昇を抑えると言われている成分である。

日本のコンサルティングファーム 株式会社スムースリンクが最近編纂したレポート​によると、機能性表示食品の中で最も多く見られる3つの成分のうちの1つである。

難消化性デキストリン以外では、発芽玄米にはGABAなどの天然栄養素や、フェルラ酸、 γ-オリザノールなどの植物性栄素も含まれている。

米ぬか油に多く含まれるオリザノールは、Salina Akterら(2020年)によると、炎症、肥満、酸化ストレスを軽減する働きが動物モデルで研究されている。

フェルラ酸の抗炎症作用、抗酸化作用、抗糖尿病作用は、Zdunska Kら (2018) によって説明されている。

同社は、血糖値や中性脂肪値が高い50歳以上の消費者をターゲットにしたいと考えている。

製品はファンケルの通販と直営店で販売する。価格は3パックで896円(税込)。

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