シンバイオティクスの成功:ヤクルト、再発売した機能性表示食品、日販50万本を目指す

By Guan Yu Lim

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シンバイオティクスの成功:ヤクルト、再発売した機能性表示食品、日販50万本を目指す

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株式会社ヤクルト本社は、リニューアルしたシンバイオティクス飲料「ヤクルト400W」を機能性表示食品(FFC)として発売、2020年10月から2021年3月までの販売目標を1日当たり48.5万本としている。

「ヤクルト400W」は、同社の主力プロバイオティクスであるラクトバチルス・カゼイ シロタ株とプレバイオティクスであるガラクトオリゴ糖を配合したシンバイオティクス飲料。1月上旬に九州地区で発売され、先ごろ、機能性表示食品として届出受理された。

ヤクルト本社 広報部のHideki Maruyama氏によると、ヤクルト400Wを摂取することで、善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)が増え、腸内環境が改善され、便通が良くなるという。

ヤクルト400W 1本 (80ml) には、乳酸菌 シロタ株が400億個、ガラクトオリゴ糖 5gが含まれている。

ヤクルト400Wは、200億個の乳酸菌 シロタ株を含むがプレバイオティクスを含まない主力の「New ヤクルト」(65mL)よりも、プロバイオティクスを多く含んでいる。

だが、New ヤクルトは、ヒト臨床試験に裏打ちされた腸の健康を調整し、改善するための特定保健用食品(FOSHU)である。

400シリーズ

ヤクルト400Wは、ヤクルト400(400億個の乳酸菌 シロタ株を配合)、ヤクルト400LT(400と似ているが、甘さは30%カット)の400 シリーズの一本である。

ヤクルトWは、2017年に「シンバイオティックス ヤクルトW」という名称で発売されていた。

ヤクルト400Wと同様に、ヤクルトWにも乳酸菌 シロタ株(300億個)とガラクトオリゴ糖(2.5g)が100mlに含まれている。

しかし、ヤクルトWは機能性表示食品ではない。同社は2020年10月から2021年3月まで、1日当り2万7000本の販売目標を掲げている。

国内販売

Maruyama氏によると、ヤクルト400Wは1本100円で、ヤクルトレディによる訪問販売で販売される。

九州以外にも中国、四国、近畿、愛知県、岐阜県、石川県、富山県、福井県、三重県などの地域で販売を拡大する。

Maruyama氏は「今後の販売状況を検討した上で、全国展開を考慮していく」と付け加えた。

ヤクルトWは、全国のスーパーやコンビニエンスストアで、120円で販売されている。

2020年4月から6月(2021年3月期第1四半期)までの最新の財務報告書では、感染拡大が続いているにもかかわらず、同社の発酵乳製品の1日当たりの国内販売本数は900万本を超え、前年同期から2.3%増加した。

世界でのヤクルトは、日本を除く39カ国で1日あたり約3,160万本を販売している。また、シンガポール、インドネシア、マレーシア、ベトナム、中国、欧州、米国などの海外市場でも、1日平均販売本数が増加している。

同社によると、乳酸菌が全体的な健康維持に役立つことへの消費者の認識が高まり、NewヤクルトとNewヤクルトカロリーハーフの需要も増加している。

 

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