トリプルアクション:日清、血圧・コレステロール・血糖値を下げる新粉末飲料を発表

By Guan Yu Lim

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トリプルアクション:日清、血圧・コレステロール・血糖値を下げる新粉末飲料を発表

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日清食品グループは、サイリウムパウダーで食後の中性脂肪、血糖値、高めの血圧を下げる機能がある製品、新ブランド「トリプルバリア」を発売した。

トリプルバリアは、健康志向の高い中高年層をターゲットにした製品の開発を目指し、日清食品株式会社が上市した新ブランド。

青りんご味とプレーンの2種類のフレーバーがあり、それぞれ5本入と30本入りで提供。日清食品グループ オンラインストアと一部のコンビニエンスストア(青りんご味、5本入り)で販売している。

トリプルバリアに含まれる機能性関与成分は、プランタゴ・オバタ(サイリウムまたはインドオオバコ)の種皮(サイリウムハスク)由来の水溶性食物繊維である。

水に溶けると、サイリウムはゲル状になり、消化器系内のナトリウム、脂肪、炭水化物を吸着しやすくなる。これらの脂肪、糖分、塩分は、その後、便を通して排泄される。

エビデンス

日清食品は、グローバルイノベーションセンターを通じ、サイリウムに関する研究をいくつか実施しており、その成果を学術誌に発表している。

2019年に発表された一報のRCT​では、健康な被験者を対象に、ハンバーガー、バターロール、ポテトの脂肪分の多い食事を摂った後にサイリウムを摂取すると、血清トリグリセリドとコレステロール値の上昇が有意に抑制されることがわかった。

同年の別のRCT​では、健康な成人の食後の血糖値上昇をサイリウム摂取が抑制することが明らかになった。被験者は高炭水化物の食事を摂っていた。

また、血圧への影響を調べる​ために、同社は正常血圧から高血圧の被験者を対象としたRCTを実施した。被験者には1日3回の食事が与えられ、試験群の食事には3.6gのサイリウムハスクが含まれていた。研究者らは、サイリウムハスク由来の食物繊維を継続的に摂取することで、塩分摂取量が多い高血圧から正常血圧の被験者の収縮期血圧を低下させる可能性があるとしている。この結果は2019年に発表された。

消費者市場

トリプルバリア1本(7g)には、3.6gのサイリウムが含まれている。一日当り1~3本を目安に、水などに溶かして食事の前に取るよう勧めている。

トリプルバリア ブランドマネージャーのMayumi Satoさんによると、ターゲット市場は塩分や脂質、糖質の摂り過ぎが気になる40~50代の男性。

トリプルバリアは機能性表示食品(FFC)として届出されている。

Satoさんによると、トリプルバリアは塩分の排泄を促進する国内唯一のFFC。

「脂肪や糖質の排泄を促すFFC製品はたくさんありますが、塩分の排出を助けるものは今のところ日本にはありません。」

価格は5本入りが900円、30本入りが5,000円。

トリプルバリアの販売は好調で、同社はオンラインストアのウェブサイト上で「大量の注文により現在在庫切れとなっている」と案内をしている。

今後はドラッグストアやスーパーなどへの展開を検討している。

現在のところ、日本国内のみでの販売となっており、輸出の予定はない。

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