サイエンスショート：プロバイオティクスのカプセル化技術、HMOバイオティクス、クルクミンと認知健康

より多くのソリューション、より多くの菌株：プロバイオティクス生存策のシンガポールチーム、調査を拡大へ​​

ショ糖とアルギン酸を用いてプロバイオティクスの生存率を高めることに成功したシンガポールの研究者は、現在、ビタミンCやその他の糖の潜在的な保護能力に目を向けるとともに、より幅広いプロバイオティクス菌株を検証している。

南洋理工大学（NTU）の研究チームはこのほど、ショ糖とアルギン酸のカプセル化処方が乳酸菌Lacticaseibacillus rhamnosus​ GG（LGG）の生存率に与える影響を評価した。

その結果、カルシウムで架橋されたショ糖とアルギン酸は、LGGの生存率カウントが高く、100億個以上が生存していることが判明した。

恩恵を求める：クルクミンを多く含む食品の毎月の摂取は高齢者の認知健康を助ける ​-​　 シンガポール縦断研究​​

クルクミンを多く含むカレーを少なくとも毎月1回摂取することで、シンガポールの高齢者の認知能力が向上することが、4.年半の縦断的研究で明らかになった。

この研究は、シンガポール国立大学、国立感染症センター、ン・テン・フォン総合病院、老年医学教育研究所の研究者が、55歳以上の高齢者2,700人以上のデータを評価して実施されたものである。

その結果、クルクミンを多く含むカレーを月に1回食べるだけで、認知能力の向上が見られることが、Nutrients​誌に掲載された。

HMObiotics ​：​H&H ​社、健康効果をもたらす特定の​ HMO ​とプロバイオティクスのペアリングに関する研究を深化させる​​

Health and Happiness (H&Hグループ) は、ヒトミルクオリゴ糖 (HMO) とプロバイオティクス - HMOバイオティクス」 として知られる新規カテゴリー - の適切な組み合わせが、どのようにして異なる年齢層の消費者に健康上の利点をもたらすかについての先駆的な研究を行っている。

HMObioticsは、直接的または間接的に「特定の方法」で相互作用し、ヘルスベネフィットを付与または強化するHMOとプロバイオティクスの組み合わせと定義されると、H&Hグループのグローバルリサーチ担当シニアマネージャー、Jonathan Lane博士はNutraIngredients- Asia​誌に語った。

この程、香港証券取引所に上場しているこの会社は、4種のビフィズス菌株の組み合わせが、特定の経路を通じてHMOをよりよく資化し、有益な代謝物を生成することを示す研究を完了した。

プロバイオティクスは食物不耐性を持つ早産児の体重増加を促進し、入院期間を短縮する可能性がある​-​メタアナリシス​​

摂食不耐性 (FI) を有する早産児にプロバイオティクスを投与すると、体重が増加し、入院期間も短くなる可能性がある。

この分析結果は、Translational Pediatrics誌に発表されたメタアナリシス による。

メタアナリシスでは、特に早産児の総腸内摂食時間とプロバイオティクス補給時の体重増加において、有意な改善が示された。

これらの改善は、評価された9件の研究のうち6件で報告された。

ビタミン​D​の補給は子どもの季節性インフルエンザ感染予防に役立つ可能性​-​台湾の​RCT​​

台湾の研究チームが実施したRCTによると、ビタミンDの補給は、小児のインフルエンザ感染に対してわずかながら予防効果がある可能性がある。

RCTでは、ココナッツオイルに2,000IUを溶かしたビタミンDサプリメント、または5ミリリットルの精製ココナッツオイルからなるプラセボを1ヶ月にわたって摂取させた。

その結果、毎日2,000IUのビタミンDを1ヶ月間補給することで、インフルエンザ感染に対して正ではあるが有意ではない予防効果が期待できる事が推論された。この研究結果は、Journal of Microbiology, Immunology and Infection​誌に掲載されている。