サイエンス・ショート: 乳酸菌、ヤギミルク、オメガ3が注目される

By Tingmin Koe contact

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サイエンス・ショート: 乳酸菌、ヤギミルク、オメガ3が注目される

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ここでは、乳酸菌補給がいかに子供たちの風邪やインフルエンザによる長期欠席を減らすことができるか、ニュージーランドのヤギ乳のヘルシーエイジングに関する研究、日本のCOVID-19犠牲者の減少におけるオメガ3の役割など、最新の科学研究を紹介します。
乳酸菌飲料がベトナムの子どもたちの風邪やインフルエンザによる学校欠席を減らす-キリン出資のRCT

乳酸菌飲料を補給することで、風邪やインフルエンザに関連する学童の欠席率が4週間以内に減少することが、キリンが出資するRCTの調査結果として示された。

研究対象となった飲料には、キリンの機能性素材「乳酸菌L.ラクティス プラズマCM5805 (プラズマ乳酸菌) 」が配合されている。

このRCTには、小学校1年生から3年生までの約1,000人の生徒が参加し、プラセボか1兆個に相当する50mgの加熱殺菌 プラズマ乳酸菌を含む280mlの飲料(介入飲料)のいずれかを摂取するよう無作為に割り付けられた。

成功のフォーミュラ?ニュージーランドは輸出を増やすためにヤギ乳ヘルシーエイジング研究に9800万円を投入

ニュージーランドは、ヤギ乳の粉ミルク産業を強化するために、消化器系から筋肉の健康、そして全体的な栄養状態まで、ヘルシーエイジングに与える影響を評価する研究に資金を投入している。

2022年から2024年までの3年間にわたるこの研究は、高齢者の食事に全粉乳を加えることが、順調な消化、栄養状態、骨格筋の機能に与える影響を明らかにすることを目的とする。

本プロジェクトのパートナーであるNIG Nutritionals Limitedによると、研究への応用の1つとして、初乳をベースとしたフォーミュラがある。

プロバイオティクスと1型糖尿病:インスリンと共にサプリメントを摂取すると転帰が改善する-RCT

従来のインスリン治療に加えてプロバイオティクスを補給することで、1型糖尿病患者の転帰が向上する可能性があることが、中国で行われた6カ月間の臨床試験で示された。

研究成果をFrontiers in Endocrinology​誌に発表した研究者らによると有益な菌株は、Lactobacillus salivarius ​subsp. salicinius ​AP-32、L. johnsonii ​MH-68、Bifidobacterium animalis ​subsp. lactis ​CP-9である。

6ヵ月の介入後、プロバイオティクス群の平均血糖値は161.9mg/dLに低下し、HbA1c値は8.5%に低下した。しかし、プラセボ群のHbA1c値は9.5%に留まっていた。

腸内細菌と血中脂質:血中コレステロールの低減は、クロストリジウム・レプタム菌の増殖と関連する  

血中コレステロールの減少は、腸管内菌叢 におけるクロストリジウム・レプタムという細菌種の増殖と関連していることが、シンガポールで行われた研究で明らかになった。

この研究では、3種類の食用油(1つは精製オリーブ油、他の2つは精製米ぬか油、精製亜麻仁油、精製ゴマ油)を摂取することで、血中コレステロールにどのような影響を与えるかを調べた。

腸内細菌叢解析の結果、オメガ3 PUFAを最も多く含む食用油は、腸内細菌叢の反応がより速く、より強固であることと関連することが示された。本研究成果は、Biofilms and Microbiomes​誌に掲載された。

日本のCOVID-19犠牲者が米国に比べて少ないのは、オメガ3摂取量の多さが重要な栄養学的要因である-レビュー 

DHAとEPAを含むオメガ3の高摂取量と、ジャンクフードの摂取量が少ないことは、日本が米国に比べてCOVID-19の犠牲者が少ないことを説明する2つの重要な栄養学的要因である可能性がある。

これはNutrients​誌に掲載された科学的レビューによるもので、研究者らは1,209の論文にアクセスし、栄養学的予防、肥満と免疫、栄養摂取など10の主要な比較要因を導き出した。

この論文では、日米のCOVID-19の発症率や死亡率の差の一因は、人種差ではなく、栄養摂取量や肥満割合の大きな差にあるのではないかと結論づけている。

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