サイエンス ショート:インドにおけるCOVID-19試験、グルコースコントロールのための脱脂米、ベリー類

By Tingmin Koe

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サイエンス ショート:インドにおけるCOVID-19試験、グルコースコントロールのための脱脂米、ベリー類

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COVID-19患者におけるビタミンDと亜鉛の補給の効果を評価する新しい試験や、グルコースコントロールのための脱脂米とベリーの使用など、健康と栄養に関する最新の科学的研究を紹介しています。
調査中:インドでCOVID患者を対象にビタミンDと亜鉛の補給を評価 

インドで、ビタミンDと亜鉛の補給が、COVID-19陽性患者をケアする際に、安全かつ安価で効果的な療法となり得るかどうかを評価する新しい試験が実施される。

約700名の被験者に、1日2,000IUのビタミンD3 急速静注、1日40mgのグルコン酸亜鉛、またはその両方を、プラセボと比較しながら8週間投与する。

本試験は、インド西部のマハラシュトラ州、特にCOVID-19のホットスポットであるプネとムンバイの病院で実施される。

訴求を広げる:ニュージーランドのプロバイオティクス企業、Blisが上気道の健康について良好な知見を発表

ニュージーランドのBlis Technologies は、最近発表された良好な知見を受けて、同社の主要なプロバイオティクス菌株であるBLIS K12について、上気道の健康の分野で適用できる健康強調表示を拡大することを目指している。

近年、BLIS K12に関する多くの研究が発表されている​。そのうちの1つは、小児におけるCOVID-19感染症の発症を減少させる効果が期待できることを報告している。

これまで同社は、BLIS-K12を含む錠剤と粉末のサプリメントを製造、ニュージーランド、米国、カナダでBLISという同じ名前のブランドで販売している。

脱脂米の摂取が血圧とHbA1c値を改善することが示される - 12週間RCT

タイで実施された12週間のRCTによると、脱脂米の摂取により、過体重および肥満の成人の血圧と糖化ヘモグロビン(HbA1c)値を改善することが示された。

脱脂米ブランドは、米ぬか油の製造過程で生じる副産物。非デンプン性多糖類、タンパク質、抗酸化物質が豊富に含まれている。

高コレステロールの太り気味の被験者61名を対象とし試験で、脱脂米ぬかの効果は6週目という早い段階で観察された。

ビフィズス菌強化粉ミルクの摂取が上気道感染症を減らすことが示される - Fonterra 12 週間 RCT  

Fonterra社が実施した12週間のRCTによると、Bifidobacterium animalis subsp. lactis ​HN019を含むミルクを飲んだ中国の乳児は、他のプロバイオティクス菌株を含むミルクを飲んだ乳児や、プロバイオティクスを全く含まない乳児と比べて上気道感染症の発症率が低いことが報告された。

問題の別のプロバイオティクス株は、Lacticaseibacillus rhamnosus​ HN001。この試験で調査されたすべてのミルクは、プロバイオティクスを含め、Fonterraによって調製されたものである。

この試験の結果は、Beneficial Microbes​誌に掲載された。

グルコースコントロールのためのベリー類:韓国の研究者が良好なRCT結果を得た後、新しいサプリメントを計画する

韓国の研究者グループが、ヒト臨床試験で良好な結果が得られたことから高血糖を抑制するベリー類の抽出物と大豆を含む混合物を用いて、機能性を謳う新しいサプリメントの開発を計画していることが明らかになった。

問題のベリーは、韓国語でオミジャと呼ばれるschisandra chinensis​、平たく言えば朝鮮五味子で東アジアでは伝統的に薬用植物として利用されている。

オミジャエキスと大豆(OSM)の組み合わせは、血糖コントロールに相乗効果をもたらし、その効果はオミジャエキスや大豆を単独で使用するよりも高いことが判明した。

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