ジャパン フォーカス：キリンとBlackmores の取引、アサヒが所有するサプリメントブランドなど

アスタキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチンの組合せが、長時間の視聴によって損なわれた視覚・手指協調運動を改善することが判明​ - ​千寿製薬の出資による​RCT​​

千寿製薬株式会社の資金援助を受けて、アスタキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチンの栄養補給が、長時間の視覚ディスプレイ端末（VDT）作業後の視覚・手指協調運動および円滑性追跡眼球運動に対してどのような影響を及ぼすかを検討するために、臨床試験が実施された。

視覚・手指協調運動とは、目を通して受け取った情報を処理し、手の動きを制御、誘導、指示する能力のこと。

「本研究は、VDT活動が一時的に視覚・手指協調運動と円滑性追跡眼球運動を損なうという仮説を支持し、アスタキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチンの補給は、VDTによる視覚・手指協調運動の低下を緩和するのに有益であることを示している」と研究者らは述べている。

キリン／​Blackmores​買収​ - ​独占分析：日本の巨大企業が免疫力の向上と機能性食品の　イノベーションに注目​​

キリンとBlackmoresは4月27日、約1692億円の買収計画​を発表した。

キリンはNutraIngredients-Asia​誌に対し、両社は昨年から協議を続けており、Blackmoresの経営陣は引き続き同社を率いる見込みであることを明らかにした。

日本の大手企業および業界専門家の独占的な見解によると、キリンはこの買収後、ブラックモアズの確立された販売チャネルを活用し、新製品の開発を倍増させるようである。

同様に、Blackmoresは、キリンの研究開発能力、特に製品形態や環境に配慮したパッケージングから利益を得ることが期待できる。また、キリンが資本業務提携している日本のファンケルと製品を共同開発する可能性もある。

編集長コメント：​Blackmores​の売却は、関係者にとって最善の結果なのか？​​

Blackmoresの取締役会、そして筆頭株主であるMarcus Blackmore氏が買収に前向きであるという噂は、少なくとも1年半前から囁かれている。

日本以外の多くの人々や、サプリメント業界に多少なりとも関心のある人々にとって、酒で有名なキリンが、オージーの代表的なブランドであるニュートラ企業に12億米ドルを投じるという事実は、おそらく驚きに値するものだった。しかし、そんなことはありません。

FoodNavigator-Asia​誌、NutraIngredients-Asia​誌、CosmeticsDesign-Asia​誌の編集長Gary Scattergoodが、キリンとBlackmoresの契約について解説します。

セルフケア製品の売上アップ：「効率的な栄養素の摂取」に対する需要の高まりが、アサヒのサプリメントブランドの成長を牽引する​​

日本では、栄養素を「できるだけ効率的に摂取する」というコンセプトが高まっており、アサヒの「ディアナチュラ」は、昨年の販売数量が106％増となった。

アサヒグループ食品株式会社による昨年12月の調査では、「朝食を早く済ませたい」と回答した人が5割を超えていた。

さらに3人に1人が、「できるだけ効率よく」栄養素を摂取したいと回答しており、食事からの摂取だけでは1日に必要な栄養素を十分に摂取することは難しいと思っていることが明らかとなった。この調査は、20歳以上の男女2,150名を対象としている。

水分補給のその先へ：キリン、日本初の​FFC ​スポーツ栄養ドリンクを発売​​

キリンは、免疫の健康効果を訴求した初のFFC（機能性表示食品）スポーツ栄養ドリンクを発売した。この商品は、消費者がスポーツドリンクを購入する際に、栄養や水分補給以上の効果を求めていることを示す消費者調査に基づいて開発された。

回答者の年齢層である40代から50代は、日本におけるスポーツドリンクユーザーの約40％を占めている。

新製品「キリン プラズマスポーツ」は、キリン独自の機能性成分「Lactococcus lactis strain plasma​ （プラズマ乳酸菌）」が配合されている。