食物繊維を含む米麹ドリンクは、腸の健康を改善することで特保認証を取得

By Guan Yu Lim

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食物繊維を含む米麹ドリンクは、腸の健康を改善することで特保認証を取得

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白鶴酒造株式会社は、便秘・下痢改善効果を健康強調表示とする日本初の特保米麹ドリンクを発売した。

ノンアルコール飲料の米麹ドリンク(商品名:白鶴 さらりと飲む米麹)には、腸内環境の維持に役立つとされる水溶性食物繊維の一種である難消化性デキストリンが配合されている。

白鶴酒造の広報担当マネージャーであるMasahiro Nishida氏は、米麹ドリンクでは日本初の特保の承認を得た製品であると話している。

特保として知られている特定保健用食品は、その有効性と安全性に関する科学的根拠の裏付けがある、特定の健康用途を持つ食品に与えられるステータス。 審査は消費者庁が行う。

臨床試験

同社は機能性成分の有効性を評価するために臨床試験を実施し、便秘と下痢について研究を行った。

便秘についての試験では、27人の健康な成人を2つのグループに分け、試験群は、難消化性デキストリン5gを含む飲料を毎日10日間飲用し、プラセボ群は機能性成分を含まない飲料を引用した。

主要評価項目は、排便の頻度と量であった。

10日後、難消化性デキストリンの摂取は便の頻度と量を有意に増加させた。

試験群の排便回数は9.3回、プラセボ群は7.3回であった。

試験群はまた、(塊の点で)プラセボ群(14.8個)と比較して、20.7個とより多い排泄量を示した。

下痢の試験では、よく下痢をする18人の成人を試験群とプラセボ群に分けた。試験群は10gの難消化性デキストリン(30g/日)を12週間毎日3回摂取した。

難消化性デキストリンは第4週(p<0.05)から第12週(p<0.01)まで下痢及び水様便の頻度を有意に減少させることが分かった。

日本の食物繊維摂取量

製品はノンアルコールだが、酒造の重要な成分である米麹を糖化させて作っている。 Nishida氏によると、日本ではアルコール飲料はトクホとして承認されない。

同社によると、米麹などの発酵食品の美と健康に対する認知は近年高まっている。

製品は健康志向の消費者をターゲットにしており、食事から十分な食物繊維を摂っていない、もしくは腸の健康を気遣う人々に適している。

Nishida氏は、食事で十分な食物繊維を摂取しないと、生活習慣病や腸内環境の悪化のリスクがあると語っている。

2018年の国民健康・栄養調査の結果によると、15歳から70歳の日本人は十分な食物繊維を摂取していなかった。

男性の最低摂取量は13.6 g/日(30~39歳)であり、最高摂取量は17.5 g/日(70歳以上)、

女性の最低摂取量は11.9 g/日(20~29歳)、最高摂取量は16.7 g/日(60~69歳)であった。

1日当たりの目標量は男性20g/日、女性18g/日となっている。

製品(190g /缶)には、4.2gの難消化性デキストリン繊維が含まれており、1日1缶を目安に飲むことを勧めている。これは、1日の目標値の約21%~23%を満たすことになる。

同社はこの飲料を海外で販売する計画はないが、日本ではスーパーやドラッグストアで販売されており、小売価格は設定されていない。

Nishida氏は「この製品は小売業者の裁量で設定できるオープン価格になっています」と説明している。

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