中国とベトナムに注目:日本の漢方専門メーカーが鹿の膠輸出に進出

By Guan Yu Lim

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中国とベトナムに注目:日本の漢方専門メーカーが鹿の膠輸出に進出

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日本の漢方薬メーカーである株式会社健康ビジネスインフォは、エゾシカの膠事業を拡大し、中国やベトナムへの原料輸出を計画している。

日本の伝統的な漢方薬は、すでに中国とベトナムで販売されており、それぞれロクキョウ(鹿膠)を原料とした睡眠サプリ​、冬虫夏草を原料としたメンズヘルスサプリ​である。

日本国内の市場では、自社ブランドの漢方薬を製造・販売すると同時に、エゾシカの膠製品ラインアップのOEM事業を行っている。

製品は、漢方薬の考え方に基づいて開発されているが、日本では一般食品として販売されている。

エゾジカは主に北海道に生息している。シカは過剰繁殖により、交通障害や地域の生物多様性のバランスを崩し、地域の農林業に影響を与えていると言われている。

日本政府は狩猟によってシカの数を減らす事を試みている。

シカ肉はシカ肉加工会社に送られ、シカの皮や骨、角などの鹿膠は廃棄される。

2016年に同社は、漢方薬のコンセプトに基づいて、鹿膠使用の検討を開始した。

今年は、完成した消費者向け製品を中国やベトナムに販売するだけでなく、原料として鹿膠を両国に輸出することも始めたいと考えている。

「中国は大きな市場であり、中医学・漢方薬を使用する伝統的な文化を持っていることは間違いありません。さらに、中国では海外製品に対する需要も高い」と、同社のTei Ken代表取締役はNutraIngredients-Asia​誌に語った。

ベトナム市場については、経済が上向いていること、購買力が強くなっていること、全体的に若い人口が多いことなどに可能性を感じているという。

「ベトナムの人々は、冬虫夏草などの漢方薬の成分について多少の知識があります。また、日本の食文化にも興味を持っています」とTei氏は語る。

また、ベトナムは他の東南アジアへの玄関口としても注目されており、同国に会社を設立する準備を進めているという。

粉末状の鹿膠成分は、錠剤やカプセル、さらには飲料にすることも可能だという。

既存の漢方薬の知識に基づいて、鹿膠で女性や男性の健康、精神的な健康、美容、健康的な加齢を促進する製品を作ることができる。

同時に、女性の健康、美容、メンタルヘルス、ヘルシーエイジングなどをテーマにした鹿膠を使った製品を自社ブランドで開発しており、今年中の発売を目指している。

昨年からのコロナ禍で、Tei 氏によると、同社の鹿膠を使った睡眠用製品とメンズヘルス製品がベストセラーのトップ3に入っている。もう一つのトップセラーは、抜け毛を防ぐための製品との事。

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