ジャパン フォーカス:FFC独占データによる市場分析、アサヒのパラプロバイオティックス-RCT、政府出資の調査結果

By Tingmin Koe

- Last updated on GMT

ジャパン フォーカス:FFC独占データによる市場分析、アサヒのパラプロバイオティックス-RCT、政府出資の調査結果

Related tags Japan

このニュースでは、日本の機能性表示食品(FFC)の独占データによる市場分析、アサヒの更年期障害緩和のためのパラプロバイオティクスに関する研究、政府による児童の食生活に関する調査の結果などを紹介します。
日本のFFCの人気成分が明らかに:GABAがトップ、大豆β-コングリシニンは増加傾向

21年度の日本の機能性表示食品(FFC)製品に使用されている人気成分はGABAがトップで、大豆由来のβ-コングリシニンが人気成分の1つとしてデビューしたことが、独自の新データから明らかになった。

日本のライフサイエンス コンサルタント会社である株式会社スムースリンクの分析によると、GABAを含む加工食品FCは78品目、サプリメントは54品目、生鮮食品FCは12品目であったことがわかった。

ブラックジンジャー由来のポリメトキシフラボンと難消化性デキストリンは、21年度にFFCに使用された機能性素材の中で2番目に人気があった。

日本の機能性食品ジレンマ:2021年度に認可されたFFC製品のうち、わずか3分の1強が上市

2021年度に承認された機能性表示食品(FFC)のうち、市場に投入されたのは約3分の1に過ぎず、6割以上が発売を保留していることが、独自の新データで明らかになった。

2021年4月から今年3月までの間に、届出承認されたFFC1,445種類のうち、市場への上市を行ったのはわずか495種類であった。

企業がFFCをCAAに承認された後すぐに発売しない理由として考えられるのは、単純にその時期に発売された類似製品が多すぎ、企業は激しい競争を避けるために上市を遅らせることにしたのではないかと、業界の専門家である株式会社 スムースリンクの加藤久明社長はNutraIngredients-Asia​誌に語っている。

チャンスは豊富にある:アジア人は自然派製品に寛容だが、科学的根拠に基づく成分を求める - Pharmactive MD

アジアは伝統的な治療法の長い歴史があるため、他のどの市場よりも天然製品を試すことに前向きだが、科学的な裏付けと臨床試験を経た成分が、現在急速に消費者の主要な要求となってきている。

マドリッドに拠点を置くPharmactive Biotech Products社のマネージングダイレクター Marguerite Gerritsenによれば、この傾向は特に韓国と日本で強くなっているとのこと。

例えば、同社は主力製品であるサフランエキスについて、細胞実験、動物実験、睡眠と気分に関するヒト臨床試験など、9つの研究を実施し、科学的根拠を求める需要に応えているところである。

不摂生な食生活を補う?サプリメントを摂取している日本の子供たちは、健康的な食生活を送っていない-政府出資の調査

サプリメントを摂取している日本の子供たちは、摂取していない子供たちに比べて、油や菓子の摂取量が多く、野菜や果物の摂取量が少ないなど、健康的な食生活を送っていないことが明らかになった。

これは、文部科学省が支援する学校調査による。

栄養補助食品使用者は非使用者に比べ、年齢が高く、スポーツの参加頻度が低いことが顕著であった。また、一人当たりの所得は、サプリメント使用者が非使用者よりも有意に高いことがわかった。

パラプロバイオティクスの摂取が更年期障害の心身症状を改善する:RCT

パラプロバイオティクスであるLactobacillus gasseri​ CP2305の補給は、更年期女性特有の軽い精神症状やほてりなどの一般的な血管運動症状を改善することが、アサヒのRCTで明らかにされた。

40歳から60歳の参加女性80名に、介入群にはL. gasseri​ CP2305錠を、対照群にはプラセボ錠を6回の月経周期で連続摂取してもらった。

その結果、L. gasseri ​CP2305の摂取は、更年期の日本人女性において、「イライラ、抑うつ、不眠、めまいなどの最も一般的な精神症状や、ほてり、悪寒、過汗、動悸などの血管運動性の症状を緩和する可能性がある」ことが判明した。

Related topics Japan

Follow us

Products

View more

Webinars

Nutra Champions Podcast

Nutra Champions Podcast